自分が今の仕事を選ぶにはいくつかの岐路があった。
その中で「沖縄」はとても大きいキーワードである。
美しい島、沖縄。
最果てが見えるその島々は、歴史的にも、文化的にも非常に豊かで、
そして多くの現代社会の問題を抱えている。
6月23日。
第二次世界大戦で、地上戦が行われた沖縄で組織的な日本軍の抵抗が終わった日。
(厳密には、終戦後も抵抗は続いていた)
当時の沖縄の人口は約45万人。
沖縄県民の戦没者数、約15万人。
攻めてきた米軍、60万以上。
守備する日本軍は10万。
14歳から70代までの県民が戦争に狩り出された。
沖縄県民は「鉄の暴風」と呼ばれる熾烈な砲爆撃にさらされた。
県民一人当たり、何発分もの砲弾が降り注いだ。
ガマと呼ばれる自然壕に逃げていた住民、女性、老人は
日本軍に追い出され、赤ん坊を奪われ、時に赤ん坊を母親に殺させた。
米軍の収容所では、米兵による虐待、そして日本軍敗残兵による襲撃が行われ、
住民は斃れていった。
3人にひとりの住人が死んだのだ。
日本人口130,000,000人とすれば、43,333,334人が死ぬことになる。
そして終戦後、沖縄はあっさりと米国に「差し出され」た。
あまりに悲劇である。
悲劇過ぎて、この経験を語ろうとする老人は少ない。
心の奥底、深く深く扉を閉ざしている。
一方、現代の日本人はこの手の話にアレルギーを持っているように思う。
本当に、そんな場合ではない。100年後の日本を考えよう。
自分の子孫はどんな社会に住んでいるか、すませてあげないといけないのか。
選挙に投票しないこと、表現しないこと。
どんなに社会に問題意識を持っていても、
それを表現しなければ「暗黙の合意」でしかない。
「暗黙の合意」は、本来自分たちが大切にしているはずの「自由」を
いつしか失わせていくことを忘れてはならない。
僕たちは、いま、何を考えるべきだろう?
投稿者 omi : 2004年06月23日 23:57